一般社団法人石川県食品協会 会長新年ご挨拶(令和6年1月)

 会員各位

 新年あけましておめでとうございます。

 しかし、元旦の午後、おそらく皆様は楽しいお正月をお迎えになっていたことと思いますが、能登を震源とする震度7、マグニチュード7.6という大地震に見舞われ、特に七尾、輪島、珠洲をはじめとする能登地域に甚大なる被害をもたらし、石川県全体に大きな影響を及ぼしております。

 亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被害にあわれた方々に御見舞い申し上げます。

 まだ、(1月7日時点)被害の全様が判明していませんが、協会事務局でお問合せした限りでも、当協会企業の方々で筆舌に尽くしがたい被害を受けられた会員もおいでまして、お見舞いの言葉もありません。

 私自身 (株)スギヨも、生産現場は惨憺たる状況になっており、これから回復を目指します。

 地震発生早々に、県や金沢市からの災害協定に基づき、食料品を提供してもらえないかというお問合せがありました。一部会員からご協力をいただいたほか、自主的に提供していただいた会員の方々にはありがとうございました。

 これからも、被災された方々がお困りになっている食料品の提供についてご支援、ご協力をお願いいたします。

 食品業界は、コロナ禍以降も世界情勢の不安定や異常気象などにより、原材料供給の不安、価格の高騰、また国内的には人手不足や円安などの諸問題が山積しておりますが、今年は辰年であり、「昇龍」という言葉にあやかって企業業績の向上を目指していきたいと思います。

 国内に向けては、地道な販路開拓・拡大に取組み、また、海外に向けても、将来を見据えて引き続き種々の施策を進めていきたいと考えております。

 石川県は「豊富で独自性のある食材」が強みであり、加賀、金沢、能登それぞれの地域で育まれてきた食文化に内外から高い評価をいただいている事をしっかりと心に刻み、一日でも早く、再び、このことを強く訴えていけるよう取り組んでいこうではありませんか。

 ようやくコロナも明けて、平時に戻りつつあり、いよいよこれから・・・という時の大災害であり、新年早々、出鼻をくじかれ、心も折れそうになりますが、会員同士が情報を共有し、行政等ともしっかり連携しながら、一致協力してこの難局を乗り越えていきたいと思います。

 皆様頑張りましょう。


一般社団法人石川県食品協会
代表理事会長 杉野哲也


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